当院外科は現在経験豊富な3人の常勤の外科専門医が診療にあたっています。
一般的な外傷(けが)から粉瘤腫(皮膚にできた赤く膿んで腫れたできもの)、皮下腫瘍、痔、鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)、胆嚢結石などの良性疾患、胃癌、大腸癌などの悪性疾患、緊急手術を要する腹膜炎など主に腹部全体的な手術治療を専門に診療にあたっています。
手術は従来の開腹手術から出来る限り患者様に優しい鏡視下手術(腹腔鏡など)を採用しガイドラインに沿って開腹手術と同様のqualityで行っています。
また手術のみならず外科一般における治療の相談、セカンドオピニオン紹介、内視鏡診断から内視鏡治療(止血、EMR,ESDなどの腫瘍切除、消化管ステント挿入など)、化学療法などガイドラインに沿った全般的な治療を行なっています。気楽になんでもご相談下さい。
特に患者様が一番心配される悪性疾患の治療方針に関しましては
合併症により変動します
小さなものは外来で当日摘出
大きなものは手術室で充分麻酔をかけて無痛下に摘出します。全身麻酔が必要な場合や患者様が不安な場合など一泊入院をお勧めする場合もあります。
数日から症状がひどい時は10日間程度の入院
腹腔鏡下に虫垂切除、盲腸切除、回盲部切除を行います。炎症が強い場合は開腹移行もあります。
また炎症の少ない症例においては術後の整容性(傷を目立た無いように)も考慮し単孔式や細径鉗子を使用した腹腔鏡手術を積極的に採用しております。
日帰りから5日間程度の入院
術式は従来より行われている鼠径部切開によるリヒテンシュタイン法、メッシュプラグ法等、に加え最近は整容性に優れた鏡視下手術であるTEP法、TAP法を採用します。
両側ヘルニアの場合は基本的には鏡視下手術を採用します。
退院後より普通の生活が可能です。
日帰りから数日の入院期間
術式 内痔核(肛門の内側にできた痔)にはジオンによる硬化療法(薬を注入して痔を固めます) 、外痔核(肛門の外側にできた痔、いぼ痔など)には外科的切除を加えます。
ジオンによる硬化療法は資格を持った認定医が行います。
1日から1週間程度の入院期間
ほぼ全例腹腔鏡切除を行なっています。強度胆嚢炎症例など炎症が強い症例は開腹移行症例もあります。
また炎症の少ない症例においては術後の整容性も考慮し単孔式や細径鉗子の使用した腹腔鏡手術を積極的に採用しております。
入院期間は症例によって変動します
基本的には 内視鏡下(胃カメラ)で総胆管結石採石、後に 約一週間おいて 腹腔鏡下胆嚢摘出術を行います。
内視鏡的総胆管結石採石困難例は腹腔鏡下総胆管結石採石+胆嚢摘出術を同時に施行します。
入院期間は症例によって変動します。胃潰瘍、十二指腸潰瘍穿孔などは約1週間入院
腹腔鏡下に観察後そのまま治療、又は出来るだけ小さく開腹手術への移行により穿孔部位の閉鎖または摘出を行います。
小腸腸閉塞は即日手術の緊急性(腸が腐ったりして)を伴わない症例は腸内容減圧チューブ(イレウスチューブ)を口から小腸に挿入して腸内容液を排泄、減圧して腸の張りの改善、安静を保ってから手術が必要な場合は腹腔鏡または開腹手術を行います。
腸管虚血(腸が壊死を起こし腐ったりした場合)など緊急性を伴う症例は早急に腹腔鏡または開腹手術を行います。
大腸癌などによる結腸腸閉塞は経肛門的減圧チューブを挿入したり大腸ステントを挿入し出来るだけ人口肛門を造設せず一期的な切除手術を試みます。上記減圧が不可能な場合は一時的に人口肛門造設する場合もあります。
ガイドラインに準じて標準的治療を行います。
内視鏡切除ESD(内視鏡を使い胃部分切除)を行います。
入院期間は約1週間
腹腔鏡を用い切除、全摘、標準的リンパ郭清術を行います。
入院期間は約10日から2週間
標準的リンパ郭清を伴った切除、全摘術から拡大郭清、周辺臓器合併切除まで腫瘍の残存を無くす根治を目標に手術を行います。
またガイドラインに基づき術前術後の化学療法の併用など必要に応じて集学的治療(手術のみでなく他の治療も併用し治療効果を高めます)を行います。
経口摂取可能を目標とした内視鏡的ステント(食物が通るための人工トンネル)挿入など症状緩和を目的とした内視鏡治療も行っています。
内視鏡切除EMR・ESD(内視鏡を使ってポリープや大腸部分切除)を行います。
入院期間はEMR2日間、ESD約1週間
腹腔鏡を用い切除、標準的リンパ郭清術を行います。
入院期間は約10日から2週間
進行癌は拡大郭清、周辺臓器合併切除まで腫瘍の残存を無くす根治を目標に手術を行います。またガイドラインに基づき、術前放射線化学療法、術後の化学療法の併用など必要に応じて集学的治療(手術のみでなく他の治療も併用し治療効果を高めます)を行います。
性機能(性行為、勃起射精など)、排尿排便機能を維持する神経温存手術のみでなく肛門温存を目的とした超低位切除を出来るだけ採用しています。
根治手術や腫瘍摘出不可能症例などは出来るだけ人口肛門の造設なく排便可能を目標とした内視鏡的大腸ステント(便が通るためのトンネル)挿入など症状緩和を目的とした内視鏡治療も行っています。
内視鏡切除ESD(内視鏡を使って食道部分切除)を行なっています。
入院期間は約1週間
胸腔鏡補助下食道全摘術を施行します。
ガイドラインに基づき、術前放射線化学療法、術後の化学療法の併用など必要に応じて集学的治療を行います。
経口摂取可能を目標としたステント(食物が通るための人工トンネル)挿入など症状緩和を目的とした内視鏡治療も行っています。
当院で可能な症例は部分切除から系統的肝切除を行なっております。
症例によっては最善の治療が可能な系列病院に紹介させていただいております。
開腹膵頭十二指腸切除、バイパス術、内視鏡的ステント挿入など進行度によって選択しています。
他、記載外の疾患の扱い、治療も行っています。外科医師までお気軽にご相談ください。
費用は個々の加入保険によって違います。高額医療費控除も利用できます。
お気軽に当院医事課にてご相談ください。
令和6年8月28日現在
午前診療時間:9:00-12:00
受付時間:8:00-12:00
診療科目 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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外科 | 張 | 今冨 | 上原 (第1.3週) |
張 | 阪倉 | 鈴木 (第1.3週) |
- | - | 蓑手 (第2.4.5週) |
- | - | 根本 (第2.4週) |