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診療のご案内

麻酔科

診療科紹介

当科では、脳神経外科・外科・形成外科・整形外科・関西医大整形外科の手術麻酔管理を担当しております。常勤麻酔科専門医3名および非常勤麻酔科医により、安全な医療の提供に努めています。手術に麻酔は欠かせないものですが相応の危険も伴います。特に高血圧や糖尿病などの全身合併症をお持ちの方は、周術期における合併症のリスクが高くなります。そのため麻酔科外来にて耐術能(手術に耐える能力)を評価し、全身麻酔・硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔・伝達麻酔(超音波ガイド下神経ブロック)から適切と考えられる麻酔方法を選択し、手術中の全身管理を行います。手術後は積極的な疼痛管理を行い、早期回復と高い満足度につなげることができるように努めています。

喫煙は術後呼吸器合併症や創部感染のリスクとなりますので、確実に禁煙していただくようお願いしております。また血糖コントロール不良の糖尿病患者様は、術後高血糖や創部感染のリスクが高くなりますので手術前に内科入院していただき、血糖管理を行うことがあります。

特徴

全身麻酔は大きく分けて、吸入麻酔薬による管理と静脈麻酔薬による管理がありますが、当院では全身麻酔の半数近くが静脈麻酔薬を使用した管理(全静脈麻酔)となります。脳神経外科手術や脊椎手術では、術中に神経を損傷していないかを確認するために特殊な神経モニタリングを行いますが、吸入麻酔薬は神経モニタリングの波形に大きく影響してしまいます。そのため、比較的影響の少ない全静脈麻酔で管理する必要がありますが、効き方に個人差が大きく出る麻酔法ですので、手術中は患者様の額に脳波モニターを貼り付け、脳波を観察しながら適宜静脈麻酔薬の調節を行います。

診療実績

麻酔法 2019年度 2020年度 2021年度
全身麻酔(吸入) 258 201 355
全身麻酔(静脈) 319 475 304
全身麻酔(吸入)+硬麻・脊麻・伝麻 44 36 99
全身麻酔(静脈)+硬麻・脊麻・伝麻 52 33 5
脊髄くも膜下麻酔+硬膜外麻酔 0 0 0
硬膜外麻酔 2 0 0
脊髄くも膜下麻酔 59 61 59
伝達麻酔 8 0 1
その他(静脈麻酔鎮静・局所麻酔) 2 9 6
744 815 829
手術部位分類 2019年度 2020年度 2021年度
開頭 49 45 51
開胸 0 0 0
心臓大血管 1 0 0
開胸+開腹 0 0 0
開腹(除:帝王切開) 55 87 93
頭頚部・咽頭部 11 23 17
胸壁・腹壁・会陰 30 33 20
脊椎 382 424 392
四肢(含:末梢血管) 208 197 252
その他 8 6 4
744 815 829